東海道五十七次とは
慶長6年(1601年)、徳川家康は東海道宿駅伝馬制度を制定し、江戸と京都の間に約45個(諸説あり)の宿駅を設けました。
東海道 風景街道の範囲(現在の横浜市内)の宿駅のうち、神奈川宿と保土ヶ谷宿は、このとき開設されました。
また、戸塚宿は、3年後の慶長9年(1604年)に開設されました。
その後も、宿駅は少しずつ追加され、また、東海道は元和2年(1616年)に大坂(大阪)まで延長されて大津宿と大坂の間に4つの宿駅が設けられました(元和5年(1619年)という説もあり)。
寛永元年(1624年)に庄野宿が追加されて東海道の宿駅の数は57となり、明治5年(1872年)に東海道宿駅伝馬制度が廃止されるまで続きました。
宿駅伝馬制度(駅伝制)では、各宿駅で荷物や文書をリレー(中継)しながら運びます。
江戸と大坂の間に宿駅(中継点)が57か所あるので「五十七継(ごじゅうななつぎ)」ですが、一般的には「五十七次」と書きます。
2024年は東海道五十七次400周年
令和6年(2024年)は、庄野宿が追加された寛永元年(1624年)からちょうど400年、つまり東海道五十七次の宿駅が揃ってから400周年の記念すべき年です。
東海道 風景街道では、令和6年(2024年)の活動において、「祝 東海道五十七次400周年」のキャッチフレーズを掲げて、東海道五十七次の認知度を高めていきます。
東海道五十七次一覧
起点 | 江戸 日本橋 | 東京都中央区 |
1 | 品川宿 | 東京都品川区 |
2 | 川崎宿 | 神奈川県川崎市川崎区 |
3 | 神奈川宿 | 神奈川県横浜市神奈川区(東海道 風景街道) |
4 | 保土ヶ谷宿 | 神奈川県横浜市保土ケ谷区(東海道 風景街道) |
5 | 戸塚宿 | 神奈川県横浜市戸塚区(東海道 風景街道) |
6 | 藤沢宿 | 神奈川県藤沢市 |
7 | 平塚宿 | 神奈川県平塚市 |
8 | 大磯宿 | 神奈川県中郡大磯町 |
9 | 小田原宿 | 神奈川県小田原市 |
10 | 箱根宿 | 神奈川県足柄下郡箱根町 |
11 | 三嶋宿(三島宿) | 静岡県三島市 |
12 | 沼津宿 | 静岡県沼津市 |
13 | 原宿 | 静岡県沼津市 |
14 | 吉原宿 | 静岡県富士市 |
15 | 蒲原宿 | 静岡県静岡市清水区 |
16 | 由比宿 | 静岡県静岡市清水区 |
17 | 興津宿 | 静岡県静岡市清水区 |
18 | 江尻宿 | 静岡県静岡市清水区 |
19 | 府中宿 | 静岡県静岡市葵区 |
20 | 丸子宿 | 静岡県静岡市駿河区 |
21 | 岡部宿 | 静岡県藤枝市 |
22 | 藤枝宿 | 静岡県藤枝市 |
23 | 嶋田宿(島田宿) | 静岡県島田市 |
24 | 金谷宿 | 静岡県島田市 |
25 | 日坂宿 | 静岡県掛川市 |
26 | 掛川宿 | 静岡県掛川市 |
27 | 袋井宿 | 静岡県袋井市 |
28 | 見附宿(見付宿) | 静岡県磐田市 |
29 | 浜松宿 | 静岡県浜松市中央区 |
30 | 舞坂宿 | 静岡県浜松市中央区 |
31 | 新居宿 | 静岡県湖西市 |
32 | 白須賀宿 | 静岡県湖西市 |
33 | 二川宿 | 愛知県豊橋市 |
34 | 吉田宿 | 愛知県豊橋市 |
35 | 御油宿 | 愛知県豊川市 |
36 | 赤坂宿 | 愛知県豊川市 |
37 | 藤川宿 | 愛知県岡崎市 |
38 | 岡崎宿 | 愛知県岡崎市 |
39 | 知鯉鮒宿(池鯉鮒宿) | 愛知県知立市 |
40 | 鳴海宿 | 愛知県名古屋市緑区 |
41 | 熱田宿(宮宿) | 愛知県名古屋市熱田区 |
42 | 桑名宿 | 三重県桑名市 |
43 | 四日市宿 | 三重県四日市市 |
44 | 石薬師宿 | 三重県鈴鹿市 |
45 | 庄野宿 | 三重県鈴鹿市 |
46 | 亀山宿 | 三重県亀山市 |
47 | 関宿 | 三重県亀山市 |
48 | 坂下宿(坂ノ下宿) | 三重県亀山市 |
49 | 土山宿 | 滋賀県甲賀市 |
50 | 水口宿 | 滋賀県甲賀市 |
51 | 石部宿 | 滋賀県湖南市 |
52 | 草津宿 | 滋賀県草津市 |
53 | 大津宿 | 滋賀県大津市 |
終点1 | 京都 三条大橋 | 京都府京都市東山区・中京区 |
53 | 大津宿 | 滋賀県大津市 |
54 | 伏見宿 | 京都府京都市伏見区 |
55 | 淀宿 | 京都府京都市伏見区 |
56 | 牧方宿(枚方宿) | 大阪府枚方市 |
57 | 守口宿 | 大阪府守口市 |
終点2 | 大坂 京橋 大坂 高麗橋 | 大阪府大阪市都島区・中央区 大阪府大阪市中央区 |
東海道五十七次の終点は、江戸時代の途中(年代は諸説あり)に京橋から高麗橋に変わったといわれています。
宿場名は「近世交通史料集 四 東海道宿村大概帳」に従って記載し、その他の一般的な表記を括弧書きで示しました。
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